自費治療のうち厚生労働大臣が指定し、将来的な保険導入を検討している医療を指します。医療機関が先進医療の登録施設となることで、保険診療との併用が可能となります(通常の自費診療と保険診療を同じ周期で行う混合診療は禁止されています)。
必要に応じて医師からご提案しています。
先進医療
先進医療

自費治療のうち厚生労働大臣が指定し、将来的な保険導入を検討している医療を指します。医療機関が先進医療の登録施設となることで、保険診療との併用が可能となります(通常の自費診療と保険診療を同じ周期で行う混合診療は禁止されています)。
必要に応じて医師からご提案しています。
ヒアルロン酸を用いて成熟した精子を選別する技術です。ICSI(顕微授精)を行う際にPICSIを用いて選別された精子を用いることで受精率・胚盤胞到達率・妊娠率を上げ、流産率を低下させる効果が期待されます。
ザイモートという専用キットを用いて精子に極力負荷をかけずに良好精子を選別する技術です。体外受精・顕微授精を行う際に利用することで受精率・胚盤胞到達率・妊娠率を上げ、流産率を低下させる効果が期待されます。
胚を培養器に入れたまま外に出すことなく胚の観察と培養を行えるシステムで、精度の高い受精判定と胚へのストレス軽減、より良い受精卵の選別が可能となることで、胚盤胞到達率・妊娠率を上げ、流産率を低下させる効果が期待されます。
顕微授精を行う際、最大1200倍に精子の頭部を拡大し、異常構造を認めない形態良好精子を選ぶことで受精率・胚盤胞到達率・妊娠率を上げ、流産率を低下させる効果が期待されます。
胚盤胞を凍結保存する際にその胚を培養していた培養液の一部を凍結保存しておき、胚移植の2~3日前に子宮に注入することをいいます。子宮内膜が刺激を受け、受精卵の着床に適した環境を作り出すことを期待しおこないます。
移植前に子宮体がん検診用の細いブラシや子宮鏡でわざと子宮内膜に小さな傷をつけることで、子宮内膜が刺激を受け受精卵の着床に適した環境を作り出すことを期待しおこないます。
胚移植を行う際、黄体期3日目に初期胚を1個、黄体期5~6日目に胚盤胞を1個移植する方法です。胚は子宮内膜にシグナルを送ることで子宮内膜の着床環境を整えると言われています。二段階胚移植法では、初期胚で子宮内膜の胚受容能を高め、その直後に妊娠確率の高い胚盤胞を移植することで着床率・妊娠率が向上することが期待されます。ただし2個胚移植をすることになりますので多胎妊娠のリスクが高くなります。
体外受精で行う胚移植では、胚の受け入れ側、すなわち子宮内膜を着床可能な状態にしているつもりでも、必ずしも準備が整っていない場合があります。ERA検査では融解胚移植を行う場合に、移植する日の子宮内膜が着床可能な状態にあるかどうかを、子宮内膜の遺伝子発現を調べることにより調べることができる検査です。
ERA検査結果より、20~30%近くの方の「着床の窓」が前後にずれているということが分かってきています。移植に最適な時期を特定した「個別化された胚移植」を実施することで、妊娠率が24%向上するといわれています。ERA検査は結果が出るまでに2~3週間要します。検査結果によっては再検査、再々検査の場合もあります。なお、検査周期では検査だけを行いますので、移植は行いません。同じく着床の検査であるEMMAやALICEと同時に検査することができます。
EMMA検査は、子宮内膜の細菌の種類と量を測定し、子宮の細菌バランスが胚移植に最適な状態であるかどうかを調べるための検査です。従来、受精卵が着床する子宮内は、「無菌状態である」と考えられていましたが、近年、子宮内にも細菌が存在していることが分かり、特に反復着床障害の方では、子宮内膜のラクトバチルス(乳酸菌の一種)の割合が妊娠率に大きく関わることがわかってきました。
自然周期、ホルモン補充周期の移植の予定日に実施します。
慢性子宮内膜炎は不妊症女性の30%、習慣性流産や着床不全女性の約66%が罹患しているといわれています。ALICE検査は、従来の方法では特定することが難しかった慢性子宮内膜炎の原因菌を検出するための検査です。
慢性子宮内膜炎に自覚症状はほとんどなく、自分では分からないことがほとんです。そのうえ従来の検査では、正確でない場合や原因菌を特定できない場合があります。ALICE検査は、子宮内膜炎に関与していると言われる10種類の病原菌の有無や割合を調べることができます。検査結果で対処が必要な場合は、検出された病原菌に対する治療に必要な抗生物質やプロバイオティクスをご提案いたします。
※慢性子宮内膜炎とは・・・子宮内膜炎は、子宮内膜に炎症が起きている病態のことで、細菌感染が主な原因です。子宮内膜に炎症が起きても、月経時に子宮内膜がはがれると共に、炎症を起こしている細菌が体外へ出ていくことで自然に治る場合があります。このような一時的な炎症を急性子宮内膜炎と言います。一方で、細菌が子宮内膜の深い層まで入ってしまうことがあります。この場合子宮内膜が作られる度に感染してしまうので、自然には治りません。これを慢性子宮内膜炎といいます。
子宮内腔には108種類の細菌が存在し、このなかの乳酸菌(Lactobacillus)が占める割合の多い少ないが着床率、妊娠率、妊娠継続率、流産率などに影響するとされています。子宮内フローラ検査は、不妊症や不育症が子宮内環境が良くないことに起因すると考えられる場合や、慢性子宮内膜炎が疑われる場合、体外受精で形態良好胚を移植したにも関わらず妊娠されない場合、反復着床不全と考えられる場合などに行います。月経以外の時期に、子宮内膜組織や子宮内腔液を吸引して行います。数秒間の生理痛様の痛みを伴い、まれに子宮内感染の可能性があります。
検査結果は2~3週間後となります。乳酸菌(善玉菌)の割合と、その他の細菌(悪玉菌)の割合や種類がわかります。乳酸菌が占める割合が90%以上が良好な子宮内環境です。悪玉菌の割合が多い場合、まず抗菌薬を1週間程度内服していただき、その後、善玉菌である乳酸菌(Lactobacillus)を膣内もしくは経口投与することで、子宮内環境の改善をはかります。
「ネオセルフ抗体」は原因不明とされている不妊症患者さまの20%程度が該当し、特に子宮内膜症や反復着床不全の不妊症患者さまでは30%の方が該当すると考えられています。この検査で陽性の場合、抗リン脂質抗体症候群と同様にバイアスピリンの内服により着床率・生児獲得率が上昇することが分かっています。適応の方には医師からご提案しています。
先進医療にかかった費用の10分の7について、15万円を上限に東京都から助成されます。詳しくは、東京都のHPをご確認ください。
助成回数は、保険診療に準じ、
となっており、1子ごとにリセットが可能です。
申請期限:「1回の治療」が終了した日の属する年度末(3月31日消印有効)まで
「1回の治療」が終了した日とは、胚移植を実施し、妊娠の確認(妊娠の有無は問いません)を行った日又は医師の判断によりやむを得ず治療を中止した日を指します。
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