2026年4月13日
妊娠をより早く実現するためには、女性側の検査や治療だけでなく、男性側の「精子の質」を適切に評価することが重要です。当院ではその一環として、初診時に精液のDNA断片化指数(DFI)検査をご提案しています。
DFI検査は、従来の精液検査では評価できなかった「精子DNAの損傷の程度」を調べる検査です。最新のWHOラボマニュアルでも、精子評価の補助的な指標として位置づけられています。
一般的な精液検査では、精子の濃度や運動率といった「見た目の機能」は評価できますが、酸化ストレスなどの影響によりDNAが損傷しているかどうかまでは分かりません。精子DNAは遺伝情報そのものであり、この損傷が多い場合、自然妊娠や人工授精の成立率が低下することが報告されています。
さらに、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)においても、受精率や胚盤胞到達率の低下、妊娠率の低下、流産率の上昇との関連が示されています。当院のデータでは、DFI高値(24%以上)の場合、体外受精における流産率が約4倍に増加する傾向がみられました。
精子は約3か月かけて新しく作られるため、DFIの結果を早期に把握することで、生活習慣の改善や治療介入を速やかに開始できる可能性があります。これは妊娠までの期間短縮にもつながります。
初診時に現状を正しく知ることが、効率的な妊娠への第一歩です。DFI検査は完全予約制で実施しており、費用は11,000円(税込・保険適用外)、結果は約2~4週間でご報告いたします。