2026年4月13日
子宮卵管造影検査の後には、いわゆる「ゴールデン期間」と呼ばれる、妊娠しやすさが高まる時期があると考えられています。検査によって卵管内が洗い流されることで、軽度の詰まりや粘液栓が改善し、一時的に自然妊娠しやすくなる可能性があります。
造影剤には水溶性と油性があります。近年、油性造影剤の方が妊娠率の上昇につながる可能性が報告されていますが、一方で、油性造影剤特有の合併症や甲状腺機能への影響など、安全面での懸念も指摘されています。
そのため当院では、「妊娠率」と「安全性」のバランスを重視し、水溶性造影剤を用いた検査を標準としています。なお、喘息の方は、子宮卵管通水検査を行います。
水溶性造影剤や子宮卵管通水検査であっても、卵管内の洗浄(フラッシング)効果により、一定期間は妊娠しやすさの上昇が期待されます。一般的には、検査後から約3〜6か月が一つの目安とされています。
この期間には、タイミング法や人工授精を積極的に行い、それでも妊娠に至らない場合には、半年を一つの区切りとして、その後の治療方針(人工授精の継続や体外受精へのステップアップ)を一緒に検討していきます。
もちろん、妊娠のしやすさは年齢や卵管の状態、不妊の原因、生活習慣などによって大きく異なります。「ゴールデン期間」を“限られた特別な時間”と考えすぎる必要はありませんが、検査後の数か月は一つのチャンスの時期と捉えていただくとよいでしょう。